【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「疲れただろ?少し休んでいるといい」
「あ、ありがとう、ございます……」
ゆっくり休めと言われても、こんな大きな家ではやたら緊張してしまって、言葉も出ないよ……。
「早川に紅茶とパウンドケーキを用意するように伝えたから、ゆっくりくつろいでいてくれ」
「は、はぁ……」
え?く、くつろぐって、どうやってくつろげばいいの!? え、くつろぐって、どうするんだっけ……?
ダメだ、もう分からない……!
「俺はちょっと着替えてくるから、座って待っててくれ。部屋はその後案内するよ」
「え、え? あ、ちょっ……!凜人さん!?」
ええっ!行っちゃうの……!? ちょっと待って!
そんな気持ちなど通じる訳はなく、リビングさんはリビングを出て部屋のドアを閉めてしまった。
「ええっ……」
「失礼致します。 紅茶とパウンドケーキをお待ちしましたので、良かったらどうぞ」
あたふたするわたしの目の前に、早川さんという家政婦さんが紅茶とパウンドケーキを置いてくれた。
「あ、ありがとうございます……」
パウンドケーキ、美味しそう……。