【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
ぜ、全部……?
「あなたに命を助けてもらって、感謝しかないんだって。……生きる大切さ、命の重み、全部を教えてくれたのが、加古川先生だからって」
美乃梨がそんなことを言っていたとは、知らなかった……。
「加古川先生に出会っていろんなことを教えてもらったから、こうして生きていることを嬉しいと思ってるそうよ。……あなたのすべてが愛おしいんですって。愛されてるわね、加古川先生」
川富先生のその言葉に俺は、初めて照れというものを感じた。 だけど同時に、美乃梨のことをもっともっと大切にしてやらなきゃとも思った。
「ずっとこれからも、加古川先生のそばにいたい。彼女、そう言ってたわよ」
「美乃梨が……?」
「ええ、だから大切にしてあげなくちゃダメよ? あなたのことをこんなに思ってくれる人、他にいないんじゃない?」
川富先生のその言葉に俺は、美乃梨にプロポーズしなくては……。なぜかそんなことを思った。無意識かもしれないけど、本気でそう思った。
「美乃梨さんのこと、幸せてあげてね?加古川先生。あなたたち、とてもお似合いだから」
「……ああ、ありがとう」