【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


 ぜ、全部……?

「あなたに命を助けてもらって、感謝しかないんだって。……生きる大切さ、命の重み、全部を教えてくれたのが、加古川先生だからって」

 美乃梨がそんなことを言っていたとは、知らなかった……。

「加古川先生に出会っていろんなことを教えてもらったから、こうして生きていることを嬉しいと思ってるそうよ。……あなたのすべてが愛おしいんですって。愛されてるわね、加古川先生」

 川富先生のその言葉に俺は、初めて照れというものを感じた。 だけど同時に、美乃梨のことをもっともっと大切にしてやらなきゃとも思った。

「ずっとこれからも、加古川先生のそばにいたい。彼女、そう言ってたわよ」

「美乃梨が……?」

「ええ、だから大切にしてあげなくちゃダメよ? あなたのことをこんなに思ってくれる人、他にいないんじゃない?」

 川富先生のその言葉に俺は、美乃梨にプロポーズしなくては……。なぜかそんなことを思った。無意識かもしれないけど、本気でそう思った。

「美乃梨さんのこと、幸せてあげてね?加古川先生。あなたたち、とてもお似合いだから」

「……ああ、ありがとう」
< 183 / 184 >

この作品をシェア

pagetop