【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「さ、遠慮なく召し上がってください」
「……じゃあ、いただきます」
淹れたての紅茶を一口飲むと、ほのかに香る紅茶の香りが心地よくて、ちょっとだけ緊張が解れた気がした。
「パウンドケーキも良かったら召し上がってください。お好みで生クリームとチョコレートソースをかけてください」
「あ、ありがとうございます。……では、いただきます」
焼き立てふわふわのパウンドケーキにホイップクリームを付けて口に入れると、パウンドケーキの香りと甘さが口の中に広がってとても美味しかった。
「……美味しいです」
「それは良かったです。おかわりもありますから、遠慮なくお申し付けくださいませ」
そんな言葉にわたしは慌てて「い、いえ大丈夫です!お気遣い、どうもありがとうございます」と答えた。
「早川、俺にも紅茶とパウンドケーキをくれるか」
するとその時、着替えを終えた凜人さんがリビングへとやってきた。 さっきと違い凜人さんは、ラフな格好で現れたのだった。
「凜人様の分も、もう用意してありますよ」
「さすが早川。仕事が早いな」
「恐れ入ります」