【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


 どのくらい経っただろう。今何時なのかも分からない。だけどふと立ち止まると、目の前には大きなビルが建っていた。 そしてそこには、屋上があった。

 それを見てわたしは、自然とそのビルの中へと足を進めていった。向かう先はただ一つ、ビルの屋上だけ。

 階段の上り上がって行く足取りは、不思議と軽かった。……もう何もかも失ったわたしにとって、怖いものなんてまるでなかった。生きることに疲れて、人生メチャクチャになって。生きる希望を失った今、早く楽になりたい。そう思うことしかできなかった。

 屋上らしき扉を開けると、そこには殺風景な風景が広がっていた。 何もない、ちっぽけな世界だった。

 わたしは屋上の一番手前の柵まで歩くと、履いていた靴を脱いだ。そしてカバンからメモ帳を取り出すと、持っていたボールペンで一言こう書いた。

【人生に絶望しました。死にます】と。

 わたしが死んだとしても、もう別に悲しむ人なんていない。……わたしはもう、誰にも必要とされてないんだ。

 だからわたしは、ここで人生を終わらせる。後悔なんて……しない。
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