【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


「……分かった」

「わたし、凜人さんのためなら何でもします。わたしはあなたに……命を助けてもらったから」

 そのためならわたし、雑用でも何でもする。

「そうか、分かった」

「……よろしくお願い致します、凜人さん」

「ああ。 美乃梨、最初に話したこと覚えてるか?」

 最初に話したこと? あれは確か……。

「俺の家に住まわせてやる代わりに、俺はお前の体をもらう」だった。

「……わたしがあなたに、抱かれること」

「そうだ。よく覚えたな?」

【そうだ、お前は俺に抱かれること。俺と体を重ねれば、お前はずっと俺の家で暮らせる】
   
 確かにあの時、そう言われた。……わたしはつまり、凜人さんと肉体関係を持つことが、この家に住まわせてもらえる条件……。

「……本当にあなたに抱かれたら、わたしをこの家に置いてもらえるんですか?」

 本当はただ、わたしの体を支配したいだけなのではないか。頭の片隅にはそんな考えすら浮かんでくる。

「ああ、約束は守る」

「……よろしく、お願いします」

 今日からわたしは、この家でお世話になることに決めた。
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