【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「来い、美乃梨」
「え?」
「部屋に案内する」
「……あ、はい」
凜人さんに案内され、大きな長い廊下を抜けていくと、階段を上がっていく。
「……しかしこの家、広すぎませんか?」
「そうか?」
そうか?って……。そうか、凜人さんは小さい頃からこの家に住んでるから、この家の広さと大きさが当たり前なんだ……。
「はい。慣れるまでは、迷子になりそうですね……」
凜人さんの家のリビングが、わたしの住んでた家の広さと同じくらいだった。……いや、それよりも少し狭いかもしれない。
まさかこんなにも大きな豪邸に住んでるとは、思ってもなかった……。
「何かあれば遠慮なく、いつでも言ってくれ」
「は、はい。ありがとうございます。……あの、凜人さん」
わたしはずっと気になることを、聞いてみることにした。
「なんだ?」
「あの、凜人さんはその……。一体、何者なんですか?」
「俺?」
ええ?あなた以外に誰がいると言うの……!?
「はい。あなたは一体……何者ですか?」
もしかして、人助けが仕事……?