【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
そう言われてわたしは「……ありがとうございます」と答えた。
「とりあえずベッドシーツと枕カバーを新しいものに替えてもらったから、安心して使ってくれ。掛け布団はクリーニングしたものを用意させた」
え、そ、そこまでしてくれたの……?なんだか申し訳ない……。
「……ありがとうございます、凜人さん」
「気にするな」
凜人さんは本当に、優しいんだな……。それが医者だからなのか、それとも……。
「今着替を早川に用意させている。寝る時はそれを使ってくれ」
「……はい。何から何まで、ありがとうございます」
わたしは凜人さんに深く頭を下げた。
「美乃梨、顔を上げてくれ」
「……はい」
「美乃梨、お前は生きてて正解だった」
「……え?」
生きてて、正解だった……? それはどういう意味なのだろうか……?
「俺は何人もの人が亡くなっていく姿をこの目で何度も見てきた。医者だって不足しているし、出来ることには限界がある。……だからこそ俺は、一人でも多くの人間を救いたいと、そう思っている」
凜人さんのその言葉は、心に突き刺さった。