【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
だけど今からって、急すぎて心の準備が出来ないって……!
「妹には俺のクレジットカードを渡してある。それで好きなだけ買い物をして来い」
「え、え、そんなこと……!」
「安心しろ、クローゼットにはたくさん服が入る。 もしそれ以外に気になるものがあれば買ってきてもいい」
ええっ……。そんなこと言われても……!
「じゃあ俺は仕事に戻る。夜には帰るが、先に夕飯は済ませておいてもいい。 じゃあな」
「えっ!?ちょっと、凜人さん……!」
電話は切れてしまったようだ。
「え、どうしよう」
とりあえず髪の毛だけでも整えないと!あとは歯磨きして、顔を洗って……。
「は、早川さん!」
「はい。どうされましたか?」
わたしは早川さんに洗面台の場所を聞いた。
「案内致します。こちらへどうぞ」
「す、すみません……」
広いリビングの廊下を抜けた先には2つ扉があって、その奥から2番目の扉が洗面台のようだ。手前の扉はお手洗いのようだった。
まだこの家での生活が2日目ともなると、場所が全然分からない。広すぎて迷子になるよ……。