【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
そんなこんなしているうちに、いきなりリビングのドアが空いたのだった。
「早川さん、お久しぶり」
「あら、鈴音(すずね)様!お久しぶりですね」
鈴音さん? もしかしてこの人が、凜人さんの妹……?
「キレイな人……」
鈴音さんのその美しさに、思わず見惚れてしまいそうになる。
「あなたが美乃梨さんね?」
そしてそう問いかけれたわたしは「は、はい。そうです……」と答えた。
「美乃梨さん、雪原鈴音(ゆきはらすずね)です。よろしくね?」
「さ、里川美乃梨です。……よろしくお願いします」
「さ、挨拶は後よ。 美乃梨さん、早速だけど出掛けましょう!」
「え? え、あ、ちょっ……!」
鈴音さんに腕を引っ張られながら家を出るとそこに止まっていたのは、また高級な外車だった。
「さ、乗って」
「ええっ」
「早く乗って。 買い物するなら時間を有効に使わなきゃね!」
無理矢理車の後部座席に押し込まれ、ドアは閉まった。そして車は目的地に向かって走り出した。
「兄からあなたのことを頼まれたの。ちゃんと見ててほしいってね」