【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
高校卒業するまで施設に住んでいて、高校卒業と同時に就職のためにこの地域に引っ越してからは、一人で生活していたようだ。 警察の話では、恋人もいなかったようだ。
「この患者は、ICUでしばらく様子を見る」
「分かった。俺たちは医者としてやるべきことはやった。……後は頼んだぞ」
「ああ。ありがとうな」
荒井は俺の肩に手を置いて、そのままオペ室から出ていった。
「小山内(おさない)、これさっきの患者のカルテだ。目を通しておいてくれ」
「分かりました。ありがとうございます」
看護師にカルテを渡した俺は、パソコンで少し作業し、その日仕事を終えた俺は自宅へと帰宅した。
「ただいま」
「おかえりなさいませ、凜人様」
「ただいま。 美乃梨はどうしてる?」
と聞くと早川は「お部屋にいらっしゃいますよ」と答えた。
「そうか」
「凜人様、お夕飯が出来ていますが?」
「後で食べる。先に風呂に入る」
と言うと早川は「かしこまりました」と言ってリビングへと戻っていった。 美乃梨の様子が気になった俺は、美乃梨の部屋へと足を進めた。