【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
コンコンと、美乃梨の部屋のドアをノックすると、美乃梨は「はい」とドアを開けた。
「あ……おかえりなさい、凜人さん」
そう言って笑顔を向けた美乃梨。だけどその顔は少し、ムリして笑っているようにも見えた。
「美乃梨、少し話さないか?」
そう問いかけると美乃梨は「はい」と答えて、部屋の中に入れてくれた。
「凜人さん、お仕事、お疲れ様でした」
「ありがとう。 今日はどうだった?たくさん買い物できたか?」
と俺は美乃梨に問いかけた。
「はい。鈴音さんにたくさん選んでもらいました」
「そうか。それは良かった」
やっぱり鈴音を連れて行って正解だったみたいだな。
「ありがとうございます、凜人さん」
「気にするな」
美乃梨は昨日よりは少し、明るい顔をしていた気がした。鈴音とたくさん話せたみたいだな。
「美乃梨」
「はい」
俺は美乃梨の隣に座ると、そのまま頭を撫でた。
「……え?」
「お前はずっと、生きていろ。決して昨日みたいなことはするな」
それは美乃梨のことを心配してというのもあるが、患者として美乃梨を見たくないというものある。