【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


「美乃梨、声我慢しなくていいから」

「やっ……だって……」

 単純に恥ずかしい。同居しているとはいえ、付き合ってもない男にこうして抱かれることは、女にとってきっと恥じることだろう……。

「今は俺と美乃梨二人だけだ。だから我慢なんてしなくていい」

「んんっ……!」 

 そう言われて理性を保つなんて、わたしにはできなかった。 ますます理性を煽られ、奈落の底まで落ちるかのように抱かれることで、生きている意味を感じたものまた、事実だった。

「り、ひとさっ……」

「美乃梨、背中にしがみついていい」

「は、い……」

 そうやって凜人さんに情熱的に体を求められたわたしは、思わず凜人さんの背中にしがみついたまま、彼の理性を直接素肌で受け入れた。

「約束は守ってもらった。だからこの家に住み続ければいい」

「……ありがとうございます」

 こうしてわたしも、凜人さんの家で再びお世話になる約束を守ってもらった。




◇ ◇ ◇

 


「行ってくる」

「行ってらっしゃいませ、凜人様」

「美乃梨、今日は当直で遅くなるから、先に寝ててくれ」
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