【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
そしてその時、ふと思ったのは、凜人さんのベッドの上で初めて抱かれたあの時のことだった。
「……凜人さん」
わたしはあなたに、感謝しかない。こうして命を助けてもらって、それにこうして住まわせてもらって……。凜人さんには本当に、感謝しかない。
何か恩返しがしたいと思うけど、今は掃除したりとか、そんなことしか出来ない。何か他に出来ることがないか、探さなきゃ……。
「早川さん、凜人さんの部屋の掃除、終わりました」
「ありがとうございます、美乃梨様。助かりました」
「あの、他に何か出来ることはありますか?」
と問いかけると、早川さんは「美乃梨様、美乃梨様には色々とやって頂いたので、もう充分ですよ」と答えてくれた。
「え、でも……」
他に出来ること、ないのかな……? なんかこれだけじゃ、足りない気がするな……。
「本当に大丈夫ですよ。 また何かあったら美乃梨様にお伝えしますから」
「は、はい。よろしくお願いします……!」
早川さんはとても優しい人だ。……わたしの事情を知らずにこうして受け入れてくれたのだから。