【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
と、鈴音さんは不思議そうに言っていた。
「そうなん、ですね」
凜人さんに恋人がいないことについては、確かに不思議ではあるけど……。でもまぁ、恋人が今いないのは都合がいい。
だって凜人さんと体の関係を持ってしまった今、もう後戻りなんて出来ないから……。こうして凜人さんの腕の中で抱かれることで、わたしは同居することを許してもらえている。
きっとこれからだって、そうしていくべきなんだと思う。……これが正しいのかなんて分からない。だけど例え彼氏じゃなくても、そばにいてさえもらえれば、わたしはそれだけで安心する。
「……兄は仕事ばかりで、美乃梨さんのこと考えてる余裕がない日もあるかもしれないけど、それでも兄のそばにいてあげてね?美乃梨さん」
鈴音さんからそう言われたわたしは「……とんでもない。助けられているのは、いつもわたしの方なのに」と答えて紅茶を飲んだ。
「兄は仕事は優秀だけど、恋愛には疎いからね。もし兄が女心が分かっていないようなゲス発言とかしたら、それは違う!とか言ってくれて構わないからね?」
げ、ゲス発言……!?