【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「……え?」
お、お似合い? わたしと凜人さんが?
「兄のこと、これからもよろしくね?美乃梨さん」
そう言って笑顔を向けた鈴音さんは、チーズケーキを食べ終えると「ごちそうさまでした」と関を立った。
「あ、兄にはわたしからもよーく言っておくから。美乃梨さんのこと傷付けちゃダメだってね」
「え、え、そんな……! だ、大丈夫です!」
そんなことされたら逆にわたしが困ってしまうよ……!
「でも本当に、何か困ってることとかあれば、いつでもまた相談してね? わたしたちは、美乃梨さんの味方だから」
鈴音さんにそう言われてわたしは「ありがとうございます」とお礼をした。
鈴音さんがティーセットやお皿をキッチンに戻しに行った頃に、早川さんは買い出しから帰ってきたみたいで「ただいま戻りました」と玄関から声がした。
「おかえりなさい、早川さん」
「美乃梨様、遅くなって申し訳ありません。 すぐに夕飯の支度を……」
「あ、あの、早川さん」
わたしは早川さんの言葉を遮ってあるお願いをしようとした。
「はい。何でしょうか?」