【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「お、おう……」
「お仕事、お疲れ様でした」
「……なんだ、何かあったのか?」
え? なんでそんなこと、聞かれるのだろうか……。
「な、何がでしょうか……?」
「……いや、何でもない」
凜人さんは玄関で靴を脱いでリビングの方へと足を進めた。
「あ、おかえりなさいませ、凜人様」
するとちょうど、夕飯の支度を終えた早川さんがリビングへと戻ってきた。
「ただいま」
「お夕飯の方が出来ておりますので、お好きな時間に温めて食べてください」
「ああ、分かった」
凜人さんは着ていたジャケットを脱ぐと、ソファに掛けてそう答えた。
「では、わたしはこれで失礼致します。お疲れ様でございました」
「ああ、お疲れさん」
「お、お疲れ様でした!」
早川さんは仕事を終えると、自宅へと帰っていった。
「美乃梨、今日は何をしていたんだ?」
「え? あ、夕方まで鈴音さんが来てくれていて……」
と言うと凜人さんは「鈴音が?何しにだ?」とウォーターサーバーから水を汲みながら不思議そうにそう問いかけてきた。