【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「俺は加古川凜人(かこがわりひと)。お前の救世主(ヒーロー)になってやる」
「ひ、ヒーロー……?」
え、何?どうなってんの? 展開が全然着いていけないんだけど……。
「俺がお前を助けてやる。俺はお前の命の恩人だからな」
「……はい?」
え、どうなってんの一体? 何なのこの状況は……?
「俺の家にちょうど空き部屋がある。そこを美乃梨、お前に特別に貸してやる」
「え!?そ、そんなの大丈夫です! ひ、一人でなんとかしますから……!」
命を助けてもらったことに関しては、それは感謝する。だけど……。なんでそこから、こうなるの?
「でも今、家ないんだろ?行く宛はあるのか?」
「うっ……それは……」
そ、そう言われると……。悲しいことに行く宛なんてない。しばらくはホテルに泊まるしかないと思ってるくらいだ。 だけどホテルに泊まるにしろ、お金がかる。今現在、わたしには何泊出来るかも分からないけど……。
「ないんだろ?行く宛。だって恋人にも、捨てられたんだもんな?」
「捨てられたって……そんな言い方しなくても」
「だって事実だろ?」