【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
なるほど……。鈴音さんか。確かに鈴音さんは、何かあったらいつでも助けてくれると言ってくれたし……。甘えようかな?
「じゃあ、行ってくる」
「あっ!い、行ってらっしゃいませ、凜人様……?」
早川さんの真似をして、そう言ってみたけど……。
「ハハハッ! 凜人様って……。いいよ、そんな真似しなくても」
凜人さんはおかしかったのか、すごく笑っていた。……そんなにおかしそうに笑う凜人さん、わたし初めて見たかも。
「い、一応、2人目の家政婦なので……! やってみようかなと、思ったんですけど……」
そんなに笑われるとは、思ってなかった……。ちょっと恥ずかしい……。
「まぁお前のそういう所、俺は好きだけどな」
「ええっ!?」
す、好きって何……!? それ、どういう意味なの!?分からない〜!!
「じゃあ行ってくる」
「……行ってらっしゃいませ。お気を付けて」
「ああ」
わたしは仕事に出かける凜人さんを見送り、そのまま家の中の掃除を始めた。リビング、玄関、バスルーム、凜人さんの部屋、トイレ、そしてわたしの部屋。全部を掃除するまでに相当時間がかかった。