【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「……鈴音さん」
鈴音さんはこういう時に必ず来てくれる。まるで友達みたい……。
「大丈夫?何か困ってることない?」
と聞いてくれる鈴音さんにホッとして、ちょっとだけ泣きそうになってしまっていた。
「え、美乃梨さん!? 大丈夫?どうしたの?」
慌てた様子で鈴音さんはわたしを見ていた。
「す、すみません……。ちょっと不安になってしまっていて」
そう言うと鈴音さんは「そりゃあそうだよね!いきなり一人になると、寂しいし心細いよね?」と言ってくれた。
「はい……」
「じゃあ美乃梨さん、わたしと一緒に買い出しに行きましょう!」
「え?」
鈴音さんは明るい声でそう言って笑ってくれたのだった。
「夕食の買い出しに行く所だったんでしょ?」
「え……は、はい!」
「よし、じゃあ行こう!」
鈴音さんに腕を引っ張られ玄関まで連れて来られたわたしは、スニーカーを履いて鈴音さんと共に買い出しへと向かった。
「大丈夫?兄が美乃梨さんのこと困らせたりしてない?」
「い、いえ。そんなことありません! いつも優しくしてもらっていますので」