【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
「すみません、凜人さん……。鈴音さんを起こすのも悪いかなと思って、それでこの部屋で眠らせてもらうことにしました」
「そうだったのか……。帰ってきて部屋に入ったら、いきなり美乃梨がいるし……マジでびっくりしたわ」
まさか美乃梨にそんな趣味があったのか?と一瞬でも疑ってしまった自分がいたからな。
「すみません……。凜人さんが帰ってくる前に部屋に戻ればいいやって思ってたんですけど……間に合わなかったみたいですね」
そう言って困ったような顔をしていた美乃梨。そんな美乃梨を見て、俺は一瞬だけ変な気持ちになった。
「すみません、すぐ出て行きますから……!」
「ちょっと待て」
そう言って部屋を出ようとする美乃梨の腕を、俺は咄嗟に掴んでいた。
「……凜人さん?」
「もう少し、ここにいていい」
「……え?」
そんな不思議そうに俺を見る美乃梨に、俺は「まだ朝早いし、鈴音は朝に弱い。……もう少し寝かせてやろう」と言った。
「……はい」
「美乃梨、疲れたから俺も寝る。……お前も鈴音が起きるまで、隣りに居ればいい」
「……はい。ありがとうございます」