【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜
俺は美乃梨と一緒にベッドに横になって、布団を被った。 するとベッドから香る、美乃梨のフワッとしたそのニオイが鼻をついた。美乃梨の使っているシャンプーの香りは、いい香りがした。
そのニオイにつられて、俺は思わず美乃梨を抱き締めてしまった。
「……え、凜人……さん?」
「ちょっとだけ、このままでいたい」
俺は一体どうしたんだ……? 一体、どうしてしまったんだ?なんか変だぞ?
いつもこのベッドの上では、美乃梨を抱いたりしている。……だけど、こうして抱きしめたりすることは、なかった気がする。 お互い体を重ね合っていても、それは寂しさを紛らわせるための行為だった。
「……凜人さん、わたし……」
「おやすみ、美乃梨」
「……おやすみ、なさい」
何か俺に言いかけた美乃梨だったが、俺はその言葉を遮っておやすみと言った。
「……好きです。凜人さん」
いつの間にか眠っていた俺に、美乃梨がそんなことを言っていたなど露知らず、俺は疲れていたせいか深い眠りに落ちていた。
目が覚めふとスマホの時計を見ると、お昼の13時を過ぎていたようだった。