【完結】この愛だけは決して揺るがない〜永遠の愛誓います〜


「……もう、こんな時間か」

 抱き締めていたはずの美乃梨も、起きた時にはすでにその姿はなかった。

 今もまだ、ベッドの中は美乃梨の香りがフワッと香る。

「……はぁ、なんだ」

 なんかこう、理性を狂わされそうになる。それはなぜなのか……。

 喉が乾いた気がして、ベッドから抜け出す。そしてキッチンへと向かいミネラルウォーターのボトルを取り出した。

 ミネラルウォーターの口を開けて勢い良く水を流し込むと、体全体に染み渡り、より目が覚めた。

 そういえば、美乃梨はどこにいるんだ……?さっきから姿が見えない。あとは鈴音の姿もない。そもそも、鈴音は帰ったのか……?

 不思議に思いながらリビングに戻ると、リビングには美乃梨が作ったであろうサンドイッチがラップのかかった状態で置かれていた。

「……いただきます」

 俺は美乃梨の作ったであろうサンドイッチを一口食べた。

「美味いな……」

 美乃梨の作ったサンドイッチは味がちょっと濃いめだったが、俺みたいな男にはちょっと濃いめの味がちょうどいい。食べやすい。

 美乃梨、結構料理美味いんだなって食べながら思った。
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