やっぱり幼馴染がいいと彼氏に振られたら、彼のライバルと恋人の振りをする事になりました

 土曜日に圭太が来た翌日、荷物の整理もひと段落して、今は三人で少し遅めのお昼を食べている。
 結局河村君のご好意に甘えに甘えて、圭太は河村君の家で居候させて貰う事になった。
 日中は仕事でいないし、ご飯は私も一緒に食べる。という事で圭太も納得してくれた。

「まあちょっと残念だけど、これだけ熱心な人なら仕方ないよね」
 圭太の納得の仕方が不思議なのだが。
 最初は険悪な雰囲気があったけれど、昨日一日を二人で一緒に過ごして和解したのか、そんな空気は見当たらない。
「圭太と仲良くなれて良かったよ。俺も雪子以外の事なら進んで協力するから遠慮なく相談してくれ」

 にっこりと笑いかける河村君に圭太の顔が僅かに引き攣る。小さく雪ちゃんかわいそー。と呟いたのが聞こえたけど、意味がよく分からなかった。
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