やっぱり幼馴染がいいと彼氏に振られたら、彼のライバルと恋人の振りをする事になりました
「同じ職場なんだから分かるだろう? 俺の部署は残業も多いし、入社して数ヶ月の新人が勝手に早上がりなんて出来る筈ないだから」
「だからって! 家に帰って来ても疲れてるって機嫌悪いし、全然構ってくれないじゃない!」
「……それは愛莉が……愛莉だって疲れてるからって家事を何もしないだろう。飲み会は多いし、こっちは残業して遅くに帰ってきて、その上二人分の家事が待ってれば、不機嫌にくらいなるさ!」
「何言ってるのよ! 私の事が好きなら、それくらい我慢してよ!」
「何で我慢しなきゃいけないんだ!!」
思わず強く叫んだ俺に愛莉の肩がびくりと跳ねた。
最近よくこんな感じで喧嘩ばかりしている。
終わりが見えて来たような展開の繰り返し。
でも、