暗闇の嵐の中で君の雨が降り止まない
暗闇の過去
巡り会うrain
10月の朝は、なんとなく冬が近づいているのを教えてくれる。だんだん寒くなるのか。そう思いながら、重い体を起こして、二段ベットのはしごを勢いよく飛び降りる。まだ、新品と言っていいほど綺麗なセーラー服。慣れた手つきで、素早くハンガーから外し、身につけていく。異常にボタンが多い。めんどくさい。バタバタしながら、山積みから教科書とノートを引っ張り出して、指定カバンに詰めていく。でも、10月は文化祭の準備おかげで、荷物が少なくて済む。そういうところは、学校行事のいいところ。まだ、綺麗好きじゃないうちは、適当にくしを通して、洗い流さないトリートメントを塗って、ドライヤーで真っ直ぐに伸ばして、括るだけの単純すぎるヘアースタイル。朝ごはんは、大好きなメロンパン。カレンダーで、今日は部活がないことを確認し、指定カバンを持って、鏡で全身の身だしなみをチェック。まぁ、髪はどうせヘルメット被らないといけないから崩れるからスルーだけど、他は完璧。自転車小屋から、自転車を出して、後ろの荷台に指定カバンを固定させて、ヘルメットを被れば、静かな田舎の住宅街を進む。そして、仲良しの友達の家へ行き、2人で学校へ向かう。
「おはよー、まいら。」
「おはよー、やっぱ10月は涼しいね。」
「ねっ、これくらいが1番いいよね。」
小学校の時から仲良しで、部活も一緒の子、あやは、美人さんで人気者。どちらかというと、大人しい。
「おはよー、まいら。」
「おはよー、やっぱ10月は涼しいね。」
「ねっ、これくらいが1番いいよね。」
小学校の時から仲良しで、部活も一緒の子、あやは、美人さんで人気者。どちらかというと、大人しい。