運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~
私は早乙女さんの車に乗せられた。

安心するとまた涙が溢れ出す。

早乙女さんは私の顔を覗き込んで、涙を親指で優しく拭いながら話した。


「鈴木さん、大変だけど…もう一箇所、行かなくちゃいけないんだ!」

「…もう一箇所?ですか?」

「…うん、龍崎の所」

「…っえ!龍崎さんが…どうかしたんですか!」

「行けばわかるよ。」


私は、都内にあるホテルのロビーに到着していた。
「…ここの7階、スイートルームだよ。」

部屋の前に到着した早乙女さんは、鍵がかかっているドアに手を当てた。


…すると…ドアのロックが開く音がする…


「さぁ…入るよ!」


中に入ると…


ベットに力なく座る龍崎さんが居た。


「…圭吾!」
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