運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~
部屋のベッドに俯いて座っている龍崎さん。

その横には、何故か秘書の柳原麗美がいた。

先日、私を転ばせた女性だ。


柳原は、私たちを驚いたように見たが、すぐに不気味な笑みを浮かべた。


「あら…鈴木さん…もう龍崎部長からそのイケメンさんに乗り換えたの?まあ…龍崎部長は、私の方が良いみたいだけどね。」


柳原は龍崎さんに抱き着くと、口づけをした。
その口づけに応えるように、龍崎さんは柳原を抱きしめた!


「…愛している…恵美。」


龍崎さんは、私の名前を呼んでいる?
目の前の柳原と私を間違えているの?


「け…圭吾!!いや…やめて!!」

早乙女さんは、柳原を龍崎さんから引き離すように突き飛ばした。
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