運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~

突然、目が覚めて私は慌てて起き上がった。



(なんで、こんな夢を見るの…でも悪魔は私に…リリスって言っていたけれど…誰の事なのだろう…)



私が起き上がったことに、健斗が気づいた。

「恵美…どうしたの…寝られないの…」

眠そうな目で、健斗が心配そうにしている。

「大丈夫…ちょっと夢見ていたみたいなの…」

健斗は無言で私を引き寄せて、自分の胸の上で抱き締めた。
ゆっくりと髪を撫でてくれる優しい手と、健斗のゆっくりした心臓の音が心地良い。

「健斗…起こしちゃってごめんね…お休み…」

私はそっと小声で呟き、もう一度目をつぶった。



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朝、いつものように珈琲を飲みながら、健斗が話しかけて来た。

「恵美、急だけど今日の夜は時間空いている?」

「別に用事ないけど…どうして?」

「実はさぁ…絵画展のチケットを取引先にもらっていたのだけど、今日までだったの忘れていたんだ…恵美に見せたかったから一緒に行かない?」

「ありがとう行きたい!!それなら帰りにご飯も食べに行きたいなぁ。健斗とデートも久しぶりだしね…」

「うん。じゃあ決まりだ!久しぶりのデートも楽しもうな!」





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