運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~

後から分かったことは、今回の事件で柳原は恐らく何かの飲み物と一緒に、睡眠薬で龍崎さんを眠らせ、その後に注射器で何かの薬を打ったようだ。

腕には微かに注射器の跡が残っていた。


私は落ち着きを取り戻し、早乙女さんに御礼を伝えた。

「早乙女さん、本当にありがとうございました。早乙女さんが天使に見えました。」

「…それわざと言っているの?」

「…あっ…そうでした。本当に天使なんだ。」

「鈴木さん…面白い人だね…」

「ごめんなさい…」

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