運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~
私は少しづつ回りが見えて来た。
白い天井と周りの雰囲気から、病院にいることを改めて確認した。
横を向くと、圭吾は私の手を握り、涙を流してくれていた。
圭吾は私の頬に優しく手を置きながら、話してくれた。
「…恵美、俺が悪かった。やきもちを妬いて、バカだったよ。本当に…すまない…」
圭吾は力なく話をしながら、頭を項垂れた。
「私の方こそ、圭吾に嘘をついたし…こんな事故に合うなんて…ごめんなさい。私ね、眠っている間にずっと圭吾に会いたくて、死んでしまうなら、最後に会いと思っていたの。」
「…恵美。ずっと傍にいるよ。」
圭吾は私の額に、ふわっと口づけた。
温かくて…優しい感触…