運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~
京子も私の手を握ってくれた。
「…恵美…良かったね…恵美と龍崎部長の子供なら、美人かイケメン決まりだね!」
思ってもいなかった出来事に、まだ複雑な心境。
でも、圭吾にも京子にも祝福されて幸せな事には代わりない。
私の中に新しい命が来てくれたんだ…
圭吾は、真っ直ぐ私を見つめた。
「…恵美、順番は逆になってしまったけど、退院したら恵美のご両親に挨拶と、認めて貰いに行かないとな…」
「…うん、きっと驚くけど喜んでくれると思う…」
「そして…恵美のご両親に認めて貰えたら、早めに結婚式もだな…」
「…圭吾…嬉しいです。ありがとう…」
圭吾は私の頬にフワッと口づけしてくれた。
私は今、怖いくらいに幸せです。