運命の恋人 ~上司は美しい悪魔の生まれ変わりだった~
妹に呼ばれ振り返ると、真美が半透明な少し大きな箱を私に手渡してくれた。
「ねぇ…開けてみて…!」
真美に促されて箱を開けると…
ブリザーブドフラワーで作られた、白い花々で統一されたブーケが入っていた。
ブーケの持ち手の部分に真美のメッセージも刺繍してある。
「…真美!これは…真美が作ったの?」
真美は得意げな笑顔を私と圭吾に向けた。
「うん…一年位前からお教室に習いに行ってたの…お姉ちゃんのブーケは私が作りたくてね…」
「…真美…ありがとう。」
今日、私は泣いてばかりだった。
「あっ…お義兄さんのブートニアも、もちろんあるからね…」
圭吾も嬉しそうだ。
「…真美ちゃん、ありがとう…嬉しいよ…」