【完】夢見るマリアージュ
■5■ *SIDE北斗* 君の事が好きだから。
■5■ *SIDE北斗* 君の事が好きだから。
急ぎ過ぎてしまった事を今更になって少し後悔している。
自分の中にこんな積極的な自分が居た事にも驚いているし、とにかく彼女を手放したくなくて仕方がなかった。
それにしても…香ちゃん可愛かったなあ。 真っ白い肌でもちもちしてて触り心地も良いし、すぐ顔が赤くなる所も可愛すぎる。所かまわずぎゅっと彼女を抱きしめたくなる。
俺は彼女との付き合いをオープンにしたかったが、彼女は社内では内緒にして欲しいと言われていた。
しかし彼女の願いとは裏腹に先日の飲み会で俺と香ちゃんが二人で抜け出した話は、瞬く間に広がっていったのである。
「北斗、午後からのリモート会議にお前も参加してくれ。
冬に発売される新製品の大きなイベントを開こうと思っているんだ。
猿渡会長は今海外の方へ行っているみたいなんだよ」
「はい、社長分かりました。」
「資料の方が相馬くんがまとめておいてくれたみたいだから、後で目を通してくれ」
「海から頂いてます。 じゃあ、午後に会議室で。
俺午前中は大塚製品の営業に少し顔を出しますね」