【完】夢見るマリアージュ
「ありがとうね。お母さんとまで仲良くしてくれて」
「いえいえ、私の方こそ仲良くしてもらえて嬉しいんです。 実のお母さんにお料理を教えてもらった事も一度もないし」
ニコニコとこちらへ笑顔を向ける彼女は本当に嬉しそうで、思わず頭をナデナデしたくなる。
「それよりクリスマスはどこに行こうか?欲しい物も考えてくれた?」
「そうですねぇ。 私は北斗さんの行きたいところならどこでもいいです。
欲しい物も特にないので…北斗さんの選んでくれた物がいいです!」
「そかそか。じゃあホテルビュッフェいかない?!
クリスマスシーズンの特別イベントやってるみたいなんだよね」
ホテルビュッフェというと、彼女は目をキラキラと輝かせた。
「嬉しい…!行ってみたかったんです!
よく動画で見るんですよ。素敵なお料理とスイーツが食べ放題で見るだけで楽しくって
それに行けるなんて嬉しい!」
「おっけ。じゃあ予約入れておくね。そんなに喜んでくれて嬉しいなあ」