【完】夢見るマリアージュ
「岸田さんとは結構飲み会で一緒になりますよね。 城田さんはあんまり飲み会に参加しないから、中々話す機会もなくって」
「飲み会一緒になってもあなた私になんか話かけてこないじゃない」
ぶっきらぼうな言葉で岸田さんは一蹴した。 それでも青柳さんはにこにこと笑ったままだった。
「岸田さんはモテるから周りに男性ばかりで話かけにくいんですもん。」
「それはあなたの方でしょう?」
岸田さんの言葉に驚いたような表情をして、彼女はそれを否定した。
「私は全然モテませんよ。それに男性とお話するのは苦手ですし。
それでね、城田さん!」
「はいぃ?!」
「私もっと城田さんと話してみたりしたいなあと思って、今日は勇気をもって話を掛けたの!
もし良かったら今度一緒にお食事にでもいかない?」
「わ、わ、私で良ければ……」
「本当に~?嬉しい~…。歳も同じだし、絶対仲良くなりたいと思ってたんだ~」