【完】夢見るマリアージュ

何故かその場のノリで番号交換する羽目になってしまった。
女の私から見ても、思わず顔が赤くなってしまう程可愛い女性だ。

どうしてあんなにいい香りがするのか。そして何故少女漫画のヒロインのように目が大きく可愛いのか。

しかも可愛いのは顔だけではない。声も喋り方も完璧に全部可愛かった。

青柳さんと一緒に居るだけで、周りの社員に注目されているのが分かる。
岸田さんもいるから余計だろう。
私にとってみれば、カーストトップの人達なのだ。

「じゃあね、城田さん、また連絡するね!是非今度ご飯でも行きましょう」

「はい…。」

青柳さんが立ち上がり、歩き出すと男性社員が振り返る。
それに目もくれずに、彼女は私に向かって小さく手を振る。 笑顔まで完璧な女性である。

まだ北斗さんと仲良くなる前、彼女が北斗さんへ告白したのを見た事がある。 いざ冷静になってみても何故北斗さんは青柳さんを振って、私を選んだかとても疑問だ。

女の私から見ても可愛らしい子だったのに。

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