【完】夢見るマリアージュ
「やっぱり?!何かちょっと痩せた?!
それに城田さんってずっと眼鏡だったよね?一瞬誰だか分からなかった!コンタクトにしたんだね。
それに髪の毛もさっぱりと切っちゃって…
まるで人が変わったみたい……。」
そうなのだ。海の言う通り。 城田さんは変わってしまった。
ぽっちゃりとした体型だったが、心なしかすっきりとして、眼鏡をコンタクトに変えて髪型も変えた。
それだけで女性がここまで変化するとは……。
眼鏡を外した城田さんの瞳はぱっちりとした二重ではなかったけれど、黒目がちでそこもリリーによく似ている。
こうなれば、社内の男性社員が放っておかないんじゃないかと少しだけ焦る。
「えー、何か心境の変化かなあ。 …もしかして」
ジッと海が俺の顔を見入る様に立ち止まる。
「何だよ…。」
「いやあ、もしかしてほっくんのせいかなーって」
「俺のせいってどういう意味だよ…」