総長様の溺愛は、甘すぎます。
「ねぇねぇ、君、1人?こんな所で可愛い子が何やってるの?」

えっ、?君って私…??

金色の髪をした男の人に話しかけられるけど、可愛い子って、言うことは私じゃないはず…

と、周りを見渡す。

でも、近くに女の子はいない。

「え、あの、私のことですか?」

人差し指で自分を指して尋ねる。

「そう、君しかいないじゃん。俺、今まで色んな女の子見てきたけど、君は格が違うね。ねぇ、今から遊びに行かない?」

慣れてるような言い方…もしかして、、これはナンパって言うもの…??

いや、でも私なんかをナンパするようなもの好きな人なんか、いないと思う…

「え、えっと、待ってる人がい…て…」

「えぇーいいじゃん!まだ、来ないんでしょ〜遊ぼうよ!」

強引にグイッと腕を掴まれて、反射的に体がはねる。怖い……違う…凌さんに触れられた時は安心するのに、この人には、恐怖しか感じない…。

「やめて…」

思わず私は、ぎゅっと目を瞑った。


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