総長様の溺愛は、甘すぎます。
決勝戦─

「凌、ずりぃぞ!」

「あ?」

試合に私は全然入っていけない。むしろ入れる雰囲気じゃない。2人の戦いみたいになってる。

5点マッチと設定して、只今のポイントは2:3で凌さんが優勢。

「凌!マッチポイントっ!」

苦しそうな表情を浮かべる白銀さん。

だけど、なんとか最後というところで粘っている。

けど…凌さんが最強すぎた。

「終了〜〜!!凌の優勝っ!」

白銀さんが弱かったわけじゃない。ただ、凌さんがもう次元を超えていた。

終了の合図がかかるとともに、凌さんはこちらに走ってきて…

「佑香っ!」

「あ、凌さんっ!おめでとうございます!疲れてないですか?」

「全く。」

すごい…結構白熱した試合だったのに…。どれだけ体力あるんだろう…。

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