総長様の溺愛は、甘すぎます。

3（凌さん）

3 （凌さん）

お風呂に入らせてもらって、丁寧に体を洗う。
それにしても、このお家はどこもかしこも広くて、綺麗だなぁ、

でも、まさか、お母さんと凌さんのお母様が友達だったなんて、そんな繋がりがあったの？いつから…？会ってみたい…凌さんのお母様。

そして、お風呂から上がって、リビングに戻ると、大きなダイニングテーブルの上には美味しそうに輝いた料理が3人分おいてあった。

「えっ！これ…」

思わず声をもらすと、凌さんが、私に気付いて目を細めた。

「パジャマ、似合ってるな。」

っっ…なんで、そんな優しい顔…するの…

「あ、ありがとうございま…す、」

用意してもらったパジャマは少し肘にかかるくらいの半袖で夏っぽい花が散りばめられた薄ピンクの長いワンピースのようなものだった。

私の好きなピンクに花柄…すごくテンションがあがって嬉しくて…

凌さんの後ろにチラッと長谷部さんの姿が見えた。

「あの…ご飯って長谷部さんがいつも作っているんですか？」

「え？あ、はい。凌様のお母様、お父様は海外ですので。」

あ、そっか…こんなに大きなお屋敷だもんね。仕事も忙しいから、なかなか帰って来れないのかな？