総長様の溺愛は、甘すぎます。
「じゃあ、勝者の凌は願いを…って、もう決まってるか(笑)」

ん?ん?九条さんは笑ってるけど、私には全く分からない。

「佑香。」

「は、はいっ!?」

いつもより少し低めな凌さんの声に肩が震えた。

「なん…でしょっ、か?」

日本語が喋れない…

「あははっ、可愛い…」

「へっ?」

「少しの間だけ、2人きりになりたい。」

ふた、りきりとは、…??

「え、あ、九条さんたちはいいんですか?」

「あ〜、花衣、気にすんな。」

「え?九条、さん…?」

なんで、みんなニヤニヤしてるのっ!?

「くじょ、」

「九条、九条言わなくていい。佑香は俺の事だけ見てろよ。」

あれ…?凌さん、ちょっと拗ねてる?

「凌さん、可愛い…」
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