総長様の溺愛は、甘すぎます。
「男は背、高い方がいいと思う?」

背…?あんまり気にしたことなかった…。

「私は全然気にしてないよ。」

「そっか。佑香らしいな。」

「私らしいって…?」

「変わってない。ほんとに、」

それがいい意味だったら嬉しいな…。


─日曜日ということで、人で溢れかえる遊園地内の中を聖良くんに手を引かれて歩く。

「ねぇ、聖良くん。他に来る人とかいないの?」

「え?俺は最初から2人きりのつもりだったんだけど。」

「そっか。」

それならそれで、私は全然良い。しかも、知らない人と遊園地なんて、私多分人見知り発揮しちゃうから、逆にありがたかったかも…。

「じゃあ、まずは雰囲気でしょ。佑香、耳買おう。」

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