総長様の溺愛は、甘すぎます。

まるで誘導するかのように聖良くんは私の腰に手を回した。

「っ！」

「はい、チーズ。」

カシャ！と音が鳴って、聖良くんは満足そうにスマホを下ろした。

「ハハッ、佑香顔真っ赤笑どうしたの。」

「だって、私男の子とこんなに近くで写真撮ったことなくて…」

「もっと俺の事意識してね。」

聖良くんは私の頬に手を当てて甘く微笑むと、すぐに歩き出した。


20分ほど並んで、ジェットコースターに乗り込む。

「佑香、怖かったら俺に掴まっていいからね。」

「ありがとう。」

私たちが一言交わした時、ジェットコースターは動き出した。

「きゃっ、」

心臓が持ち上がるような感じ。だけど、楽しいっ！！


─それから私たちはお化け屋敷以外のたくさんのアトラクションをまわった。