総長様の溺愛は、甘すぎます。
1人で納得したように頷いている佑香。

「佑香は?」

「えっ!私ですか?私も凌さんにやってもらえるなんて、嬉しくてたまらないです。」

これを無自覚で言ってるのが怖い。
あんまり可愛いすぎると限界超えるぞ。

「これくらい、いつでもやってやる。」

「へへ、ありがとうございます!」

佑香はリビングに甘い香りを残したまま、立ち去った。

「っ〜はぁ…─」

うなだれるように、ソファーに沈み込む。

「…凌様も大変ですね…。」

遠くにいた黎は、近くに寄ってきて同情したような声をもらす。

「ほんと、いつになったらあいつ自分が可愛いのに気づくんだ…。」

「凌様が気づかせてあげてください笑」

「あぁ…。まぁ、俺だけのものにするからいいけど。」

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