総長様の溺愛は、甘すぎます。
バッ!と飛び上がって、凌さんの肩を軽く叩く。

「何言ってんの。」

「え、その。私の事誰かと勘違いしてませんか?」

「勘違い…?佑香じゃねぇの。」

「私は、佑香ですけど!えっと、…」

「もうごちゃごちゃうるさい。」

「きゃっ、」

凌さんは、私の腕をグイッと掴んで引っ張った。

そんな私は簡単に凌さんの腕の中にはまってしまった。

耳に凌さんの吐息がかかる。凌さんに背を向けてる状態だから、顔が見えない。

「日曜だろ。もう少し寝るぞ。」

「ひゃ、」

「ん、?どうした。」

「耳元で喋らないでください…。」

「耳弱いの?」

凌さん!絶対わざとだ!私で遊んでる…??

「りょ、さんっ!」

「おやすみ。」
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