総長様の溺愛は、甘すぎます。
『コンコン!』

「はい。」

ノックをすると、中から若い男の先生が出てきてくれた。

「編入生の花衣です。」

「おお!君が!来てくれて嬉しいよ!逸材だな!」

「あ、ありがとうございます。」

「俺は、木村 龍輝 (きむら りゅうき)よろしくな。」

「よろしくお願いします。」

「教室へ行こうか。」

「はい。」

「呼んだら、入ってきてくれ。」

教室の前へ着くと、先生はそれだけ言って、先に教室へ入ると、しばらくして、私を呼んだ。

そっと、歩いて、先生のところまで行く。
俯いていた顔をあげると、いっきにクラスの人の顔が飛び込んできた。

「えっ…と、花衣 佑香 です、よろしくお願いします。」

「へぇーあの子が…」

「え?めっちゃ、可愛い、」

どこからか、聞こえる数々のそんな声。

ていうか、皆さん、顔面偏差値すごい高いな…怖いくらい、

「じゃあ、花衣の席は窓側の1番後ろ、
星城(せいじょう)の隣な。」

「は、はい。」
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