総長様の溺愛は、甘すぎます。
「持ってきました。…1人で食べるの、きついですよね…」

「ゆ、うかが食べさせて。」

凌さん、目がとろんとしてる。
…っ、甘々なの、可愛い…。

「ま、かせてください。」

凌さんに少しだけ起き上がってもらって、ふーふと冷ましたおかゆをそっと口に運んだ。

「熱くないですか?」

「…うまい。」

「良かった…」

あの件は凌さんの体調が戻ってからにしよう…。

「食べれるだけで良いですからね。」

どうやら、食欲はあったみたいで、あっという間に凌さんは全部食べてしまった。

「サンキュ。」

「はい。」

凌さん…眠そう…

「寝ますか?」

そう尋ねると、凌さんはどこか悲しそうに眉毛を下げた。
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