総長様の溺愛は、甘すぎます。
自分の部屋に戻ってベッドに身を投げた。

俺は…自分が情けなくて呆れる…。
明日は…新学期か。

佑香は学校も転校するのか??

俺の脳内に、今までの佑香の笑顔が何かの映像のように流れてきた。

心臓に槍か何かを刺されてるんじゃかいかと思うくらいの激痛が走って、俺は無造作に頭をかいた。

っっ、やっぱ、こんなで諦めきれっかよ…、

ごめん、佑香。どんなに嫌われても、俺は離れてあげられそうにない。

佑香を幸せにするのは俺がいい。

黙って頷いてるなんて性にあわない。


俺はすぐに行動に移した。

「竜、明日早く集まれるか?」

「明日?あ、あぁ、2人に声かけてみる。でもどうした、急に。また花衣のことか?」

「それも含めて明日話す。」

竜は何かを悟ったのか、真剣な声色で返事をした。
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