総長様の溺愛は、甘すぎます。
その時、1限目開始のチャイムがなって、数学の先生が入ってきた。

「え〜それでは、1限目を始めます。」

授業は、順調に進んでいって、先生が黒板に数式を書いて、振り返った瞬間、みんな、先生と目を合わせないようにしているように見えた。

え?

「じゃあ~この問題、そうだな。編入生、分かるか?」

「あ、はい。5です、」

「正解だ!凄いな!こんなすぐ分かるなんて、」

「ありがとう、ございます。」

星城くんも、少しびっくりしてたけど、どうして…?そんな…?

みんなからも視線を向けられて、少し気まずかったけど、私は何とか授業を終えた。

「佑香~天才だな~」

授業が終わってすぐに、前の席だった聖良くんが私の頭をよしよしと撫でてくれた。

「ありがとう…」


そして、昼休みになって…

「そうだ、佑香。女子の友達つくってきたら?」

隣にいた星城くんに言われる。

「あ、うん、」

その言葉に私は、近くの席だった女の子3人組の元へ足を動かした。
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