総長様の溺愛は、甘すぎます。
えっ、右腕…?そうだったの…?私…気づけなかった…。

はっ、もしかして、あの、鈍い音が響いた時?

「ごめん、なさい…凌さん。」

「何で佑香が謝るんだ。」

凌さんは変わらない笑顔を向けてくれたけど…

どうしよう、私にできることは…

あっ!少し、恥ずかしいけど…

「凌さん、その、責任持って私が背中流しましょうか……??」

勇気を出して、伝えると、凌さんと長谷部さんは目を見開いた。

「…え、いや、…いいのか?」

「も、ちろんです。」

「……じゃあ…準備してくる…。」

席を立った凌さんの見て、私も髪を1つに結わった。

ふぅ、勢いでああいう風に言っちゃったけど、大丈夫だよね…。

そう思いながら、お風呂場へ足を向けた。
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